イラク戦争で負傷し、帰国した米軍兵士ウィル軍曹(ベン・フォスター)は、新たな任務を受ける。それは、上官のトニー大尉(ウディ・ハレルソン)とともに、戦死した兵士の遺族に第一報の訃報を伝えるメッセンジャーへの就任だった。だがその任務は、非常に残酷なものだった。訃報を受けた遺族は、怒りと悲しみを露わにし、非難の矛先を国や戦争に対してではなく、メッセンジャーに向けてくる。自分の親族は戦死したのにもかかわらず、このメッセンジャーは無事に生還している……。悲痛な思いから、時に遺族たちはメッセンジャーに罵声を浴びせる。そんな日々を繰り返す耐え難い任務に、葛藤を抱くウィル。ある日彼は、戦死を告げた兵士の妻で、今は未亡人となったオリヴィア(サマンサ・モートン)と出会う。日々、接することで距離を縮めてゆく2人。心身ともに傷つき、生きる意味を模索していたウィルだったが、彼を見守るトニー、そして何よりオリヴィアとの出会いをきっかけに、失われた心を徐々に取り戻してゆく……。