リン(エレン・バーキン)は長男ディラン(マイケル・ナルデリ)の結婚式のため、現在の家族を連れて久しぶりに実家に戻る。反りの合わない家族に再会するのは憂鬱だったが、おめでたい席でなら“家族”に対するわだかまりを忘れられるのではないかと期待していた。しかし、長男の父親である元夫ポール(トーマス・ヘイデン・チャーチ)や、その新しい妻パティ(デミ・ムーア)の嫌味三昧に、早速うんざりさせられる。さらにリンにとってディランは実の子でありながら、ポールに引き取られたためなかなか会えずにいたことも彼女を苦しめていた。そんなリンを母親ドリス(エレン・バースティン)は諌めるが、彼女自身も認知症の夫ジョー(ジョージ・ケネディ)との生活に疲れ果て、リンを気に掛けるどころか、煩わしく思っていた。久々に集まったのに、お互いの悩みや問題をまったく受け入れようとせず、わがままで身勝手な家族たちの鬱屈した不満や苦悩は、結婚式当日に頂点に達し、祝いの席で大騒動を巻き起こす……。