大学の写真サークルのメンバー、吉澤美樹(光宗薫)、坂井彩(熊谷弥香)、岡田めぐみ(高山都)、村浜春佳(園ゆきよ)の親友4人組がいつも集まる場所は、美樹の父親・栄治(隆大介)と母親が経営する吉祥寺の喫茶“tide-pool”(タイド・プール)。4年間ここで過ごしてきた彩や岡田、春佳にとっても、もうひとつの家族のような温かい場所であった。1ヶ月後に卒業を控えた4人は、最後の思い出に卒業旅行を計画していたが、突然、美樹が教育実習先の予定と重なって行けなくなり、さらに残り3人の旅行代金を春佳が失くしてしまう。仲直りはしたものの、来月から4人は別々の道を進むため、美樹は何処か空虚感を感じていた。そんなある日、美樹は栄治からtide-poolに貼ってある開店当時に撮影した家族写真への想いを聞く……。