アメリカの作曲家ポール・カーティス(デイヴィッド・マッカラム)は、童話作家の妻ヘレン(キャロル・ベイカー)と2人の娘、17歳のジャン(リン・ホリー・ジョンソン)、10歳のエリー(カイル・リチャーズ)を連れてイギリスにやって来た。田舎で暮らすことにした一家は、不動産屋のサイヤー夫人の案内で家を見て廻り、変り者の老婦人エイルウッド(ベティ・デイヴィス)から森の中にある古い邸宅を借りることにした。ジャンが2階の窓から外を見ていると、森の中で青緑色の光が輝き、手の触れていたガラス窓が三角形にひびが入った。以後、鏡が三角形にひび割れたり、目隠しされた少女の姿が鏡面に写し出されたりする。ある日、エリーが近所のフレミング夫人から小犬を買い、ネレク(Nerak)と名付ける。誰かがこの名を囁いたのだという。ネレク、それはカレン(Karen)の逆綴りだ。カレンとは30年前に失踪したエイルウッド夫人の娘の名前だった。ジャンはフレミング夫人の息子マイクと仲良くなる。エイルウッド夫人はジャンに30年前の出来事を話す。礼拝堂でカレンと3人の友人が遊んでいるうちに、落雷で礼拝堂が火に包まれ、3人は逃げ出したが、カレンの姿は忽然と消えていたという。ジャンは礼拝堂で棺に横たわる目隠しをしたカレンを目撃。もう1度目をやると、誰もいなかった。突如、ステンドグラスが割れ、2つの円形グラスが重なった。ジャンはカレンの霊に促されるように、成人した3人の友人に会う。3人、すなわちフレミング夫人、トム・コリー、ジョン・ケラーは昔のことを語りたがらない。やっとコリーから30年前の夜は月食で、目隠しされたカレンを中心にクラブの入会肝試しをしていたことを聞き出す。日食の日が来た。円形グラスが重なったのは日食を意味していたのだと気付いたジャンは、フレミング夫人ら3人を礼拝堂に集める。目隠しをしたジャンを中心に、入会の儀式が再現された。青緑色の光体が浮かび出て、実体化する。30年前そのままのカレンが現われ、老いた母親のエイルウッド夫人と抱き合う。