米空軍のある砂漠の基地。ニューマン軍医大尉(グレゴリー・ペック)は神経精神科の主任。聡明で人情味あるベテラン。だが将校連は軍医として行動しながら、いつか本職の軍人の発言をするニューマンをけむたがった。司令官の大佐はニューマンが多くの人員を地上に留めているのが気に食わない。ニューマンの当番長にライボウィッツ伍長(トニー・カーティス)という一風変わった男がいた。医者ではないがしばしばノイローゼの治療を奇跡的にやってのけ、部隊の幹部からも患者たちからも重宝がられた。ニューマンの部下の看護婦の中にフランシー中尉(アンジー・ディッキソン)がいたが、2人は相愛の仲であった。患者で部下を失ってノイローゼになった大佐がいたが、軍医の尽力にも拘らず自殺した。また他の患者、燃える飛行機から戦友を救い出せなかったことを苦にノイローゼになった伍長がいたが、ニューマンの力で再び戦線に復帰した。そして戦死。ニューマンはふと自分の仕事に疑惑を抱いた。知識と能力を尽くして病人の治療をするが、回復させてやることが戦場での死を意味するのだ。だが運命を変えることはできない。やはり任務は遂行すべきなのだ。