サンバの名手ジョー・バスコムはハリー・ラムバートの詐偽にかかって贋造石油株券を行使したためお尋ね者の身となり、ハリーを探しながら、アイオワ州からメキシコ市に来た。当のハリーは女闘牛王モンタナのマネジャーとして羽振りをきかせて、ガス・アダムスと結托して一もうけを狙っていた。メキシコ市は親米週間で、モンタナが闘牛場で投げた帽子を取った者が、アメリカ代表として優待されることになり、アダムスが当の帽子を受け取る手筈であった。ところが、探偵に追われて闘牛場に現われたジョーが帽子を受け取ったため、メキシコ市の賓客となったジョー歓迎会の席上で、アダムスに一杯喰わされ無価値の鉱山株を宣伝し、アイオワの探偵と、メキシコの当局からと二重の追い打ちを喰い、ハリーと共に闘牛場に逃げこんで猛牛と鉢合せをする危険な目に会うが、万事解決して、ジョーは美人のダグマーの愛を獲得した。