今世紀初頭、ウィスコンシンのカーリー家では長女エドナと次女シャーロットに結婚が決まりかけていたが、シャーロットは私生児であることが発見され、婚約先のキーツ家から破談を申し込んで来た。シャーロットは悲嘆のあまり自殺し、その哀しみのうちにエドナはサム・グラドネイとテキサスのシャーマンに新家庭を持った。夫の製粉工場は繁栄したが、彼女は長男サミーを早産したため、不妊の身となった。そのサミーも三歳の時事故で死に、不幸のどん底につき落されたエドナは、やがて夫のすすめで工場の託児所を世話することにわずかのよろこびを見出した。夫の工場の破産は夫婦をフォトワースに移させ、ここでエドナは託児所の事業をつづけた。ブレスラー医師や下男ゼクが協力した。過労のため夫が倒れてからも、エドナはさまざまな障害を克服して「テキサス子供の家」の事業を盛立て、出生証明書から私生児の文字を抹殺する法案を議会にかけ、万難を排してこれを通過させた。彼女の子供の家にいたトニーという小児マヒの少年を彼女は特に愛して、誰が彼を申受けに来ても断固としてはねつけていたが、ついにブレスラー医師のすすめで、金持のエルドリッジに渡すことにした。しかし、トニーが去っても、彼女の元へは新しい孤児達が次々に愛の手を求めて送られて来るのであった。