朝鮮動乱の頃ーグラマー女優のローラ(マリー・マクドナルド)の一行は、將兵慰問のために朝鮮に向かった。一行の中にハリーという白兎を使う魔術師のギルバート・ウーリー(ジェリー・ルイス)がいた。日本に向かう旅客機の中で、頭の弱いギルバートの失敗から、ローラを怒らしてしまった。美しい婦人兵のベティ(スザンヌ・プレシェット)のとりなしも無駄だった。日本の駐屯軍本部では、ローラと新聞記者の通訳のために、シキタ・キミ(のぶ・マカーシー)という女性を雇った。キミにはミツオという甥がいたが、両親が死んでから1度も笑ったことがなく、彼女の心配の種だった。ローラの一行が到着する飛行機で、ギルバートはまた失敗をやった。これをみていたミツオは大声を上げて笑った。その夜、キミとミツオはギルバートを訪ね、昼間の礼をいった。ミツオはギルバートになつき、息子になりたいといった。2人が帰った後に、イチヤマという大男がやって来た。彼はプロ野球の投手で、キミの許婚だといった。ここでも大騒ぎが始り、ギルバートは東京の街を逃げまわり、浴場にかくれた。が、すぐにみつかった。慰問団の責任者リッジリー少佐はギルバートの無軌道ぶりに腹をたて、彼を落下傘で前線基地へ落下させた。ここでも、彼は迷惑がられて東京にもどった。ギルバートはキミの父親(早川雪洲)に会った。ミツオはギルバートをしたうようになった。やがて、ローラの一行が帰国する日になった。アメリカについて気がつくと、ミツオがギルバートのトランクから出てきた。リッジリー少佐はミツオをただちに日本に帰した。しかし、日本に着くと今度はギルバートがミツオのトランクから出てきた。ギルバートとキミとミツオの3人の“偉大なるウーリーとウーリー・ジュニアの一座”が東京の名物になったのは、それからまもなくのことだった。