歌譜売店の売り子をしている声自慢のフローとトッドとは流行衣裳店の主人のルメエルに付き合い過ぎるというので首にされたので、2人は鼻下長の金満家達をだまして金儲けをしようと相談した。あたかもルメエルが2人にマネキンになってくれと頼み、店の品物は使用自由の特権を与えられたのである。2人は目ぼしい衣裳装身具をトランクに詰めてハヴァナ行きの旅客船に乗り込んだ。2人は殆ど文無しだったが第一流ホテルの最上等の部屋を借りた。そして早速例の計画の実行に着手した。富豪という評判のスミスにフローが意図を繰ってドットが近づきになった。ところがこのスミスは金持ちのスミスでなく金持ちの令嬢をたらそうとしている色魔のスミスであった。そして迂闊にもドットを金満令嬢と信じたのである。ケンタッキーの競馬狂ジョーイ大佐というのが、ハヴァナの競馬に馬を携えてやって来たが、騎手が負傷してしまったのでフローが代わりの騎手となったが決勝点間近で黒猫がトラックを横切ったために負けてしまった。激怒したルメエルはニューヨークからやって来た。色魔スミスはルメエルにドットが百万長者の振りをしていると告げる。フローは弁解してドットは金持ちのスミスと結婚するという。ルメエルはそやつは偽物だというので2人はルメエルを部屋に閉じ込める。やっと本物の金持ちスミスが何の男だかを知った2人は頃合いを計って気絶の真似をする。スミスはドットを介抱し、フローもジョーイ大佐を仕留めることに成功したのである。そして例の「商売」はやめることを固く誓った。