1875年、ダコタ。政府とスー族との協定で白人立ち入り禁止区域になっているブラック・ヒルズに金が発見され、白人が続続流れこんで来た。ミル砦に駐屯する米国陸軍第七騎兵隊のウェブ・キャルハーン大尉(ロッド・キャメロン)はこの状態を見てスー族との紛争を心配し、ブラック・ヒルズを巡回して白人を追いたてた。砦の指揮をとる兵隊上がりのロイド・アンガー大佐(フォレスト・タッカー)は以前から士官学校出のキャルハーンにあるねたましさを感じていたが、今度の彼の行動にも好感を持たなかった。その上、2人はリア・ウィルスン(エイドリアン・ブース)という女性をめぐって三角関係にあった。武器密売者に扇動されたスー族は軍隊に反抗を企て、事態はますます不穏になっていった。折りも折、金鉱探しの白人がインディアンに発砲する事件がおき、ついにスー族は武器をとって反乱を起こした。アンガーは直ちに分遣隊を率いて出撃した。流血の惨事となるのを怖れたキャルハーンは軍法会議を覚悟の上で、アンガーの命にそむいてブラック・ヒルズに赴き、金鉱探しの白人たちを武力で追いだした。戦闘態勢のインディアンは追撃して来、寡勢の守備隊は全滅に瀕した。キャルハーンと親しかった酋長パクトラは、砦の女子供を安全地帯に退去させた上、砦を明け渡すことを条件に和睦を提議し、キャルハーンは受諾した。砦を撤退したキャルハーンの隊は、アンガー隊の後を追ったが、アンガー隊は渓谷に追いこまれて全滅していた。瀕死のアンガーは命にそむいたキャルハーンを追及して絶命した。キャルハーンはリアと結ばれ、14年後には大佐に昇進した。そしてインディアン戦の権威となっていた。14年間彼と行を共にした人たちは、今でも、当時のキャルハーンの処置はまちがっていなかったと信じていた。