秋田から目的も持たず上京した18歳の森下くるみ(成田梨紗)が、まだうぶさの残る面持ちで、AVのインタビューを受けている。初めての撮影現場で緊張しながらも服を脱ぎ、大勢の前で裸を晒し、セックスをする。プロ意識を高く持ち、仕事に対して真摯に取り組む森下は、あっという間に有名になり、AVクイーンの名を得る。その後、10年の活動を経て引退した森下は、自伝小説『すべては「裸になる」から始まって』を出版する。すると、自分の環境を赤裸々に告白した内容が各方面から絶賛され、映画化の話まで持ち上がる。脚本を作るなかで森下は、家族の話、撮影現場、彼氏(椿隆之)、よく見る悪夢のことなど、当時を振り返る。しかしAV女優という職業に対する偏見から、脚本は事実と反する方向へ進んでいく。そんななか森下は、上京して以来会っていなかった、殺意を抱くまで憎んでいた父親(中丸新将)と再会する。