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躁鬱病と診断された女性が入院した精神病院の中で”プリンセス”として周囲に喜びをもたらしていく様を描いた人間ドラマ。実在したアンナ・ラッパライネンをモデルに、ドキュメンタリー畑出身のアルト・ハロネン監督が映画化。出演はカトゥヤ・クッコラ、サムリ・エデルマンほか。2010年エストニア・ブラックナイト映画祭 主演女優賞受賞、2011年ケープワインランド映画祭グランプリ受賞、2011年フェストロイア国際映画祭 特別賞受賞作品。2011年10月2日より、東京・角川シネマ有楽町にて開催された「フィンランド映画祭2011」にて上映。
1945年、暗い過去を背負い、統合失調症を伴う躁鬱病と診断され精神病院に入院させられたアンナ(カトゥヤ・クッコラ)は、自らを「プリンセス」と呼んで、王妃のように振る舞う。そんなアンナに対して最初は戸惑いを覚えた患者や病院スタッフも、やがて彼女を「プリンセス」として受け入れていく。楽しく歌い、踊り、周囲に施しをするプリンセス・アンナの存在は、次第に病院の雰囲気を明るく、和やかにし、患者たちを癒していくのだった。しかし担当医のヨハン(サムリ・エデルマン)だけはどこまでもアンナを患者扱いし、危険な手法を使ってでも医学的な治療を実施することにこだわり続ける……。
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