31歳で留学帰りのキャリアウーマン、チ・ウニ(キム・ハヌル)は、ファッション誌の編集者として働いている。しかし仕事で左遷されたり、友達は子育てや結婚の話ばかりでうんざりしていた。そんなとき、昔飼っていた犬のモモを思い出す。ある日、ウニは自宅のバスルームに見知らぬ男の子がいるのを見つける。彼はカン・イノ(チャン・グンソク)という名前のダンサーで、イギリス留学中にプリマドンナに大怪我をさせたことを悔やみ続けていた。ウニの弟ウンス(チェ・ジョンフン)が、家を追い出されたイノを泊めて部屋代を稼ごうと連れてきたのだ。ウニは反対するが、雨の夜、家の前で段ボールに入って待っていたイノを家に入れてしまう。リビングに飾られていたモモの写真を見たイノは、自分がペットになるとウニに告げる。ウニは呆れながらも了承し、2人の同居生活が始まる。ウニは、初恋の人チャ・ウソン先輩(リュ・テジュン)と再会する。ウニは恋の予感にときめくが、先輩の前では緊張してできる女の仮面をはずすことができない。一方、無垢なイノの前では自分も無邪気になれ、彼に安らぎを感じるようになっていた。ウニは先輩との1泊2日の旅でプロポーズされても、モモにご飯をあげると言って、急いで家に帰ってしまう。しばらくして、先輩がウニの家に遊びに来る。ウニがはとこだとごまかしたイノと先輩は、テレビゲームで意気投合する。しかしイノは、海外の有名な振付師から呼ばれ、悩んでいた。ミュージカルの振付師になることは彼の夢だったが、ウニが気になっていた。一方ウニは、上海勤務が決まった先輩に、一緒に来てほしいと誘われる。結婚を決意して約束の場所に向かうが、先輩は現れない。ウニの同僚ヨンウンが、ウニとイノの関係を先輩にばらしたのだ。ウニはイノに、もう着いてこないでと言い放つ。イノも胸の内をぶちまける。2人が“ペット”と“主人”として過ごした時間は、もう戻らないのか……。