人間が戦争を繰り返した末に灰から生まれた新しい世界。この世界では銃の使用は固く禁じられているが、力がモノをいう血の流れる日々に変わりはない。そんなある街に“ドリフター(流れ者)”(ジョシュ・ハートネット)と、誇りと名誉を重んじる侍・ヨシ(GACKT)がやって来る。そこはニコラ(ロン・パールマン)という男を頂点とし、“キラー”と呼ばれる9人の側近と、真っ赤なスーツの手下たちで構成される組織によって支配されていた。ドリフターはある男とポーカーで対決するために、大金を用意できる人間を探していた。一方のヨシは、かつてここで曾祖父が戦いの末に殺され奪われた家宝である“竜の紋章”を取り戻すための情報を求めていた。そんな二人はバーで出会い、ドリフターはヨシに故郷から持ち出した金を貸すよう無理な交渉をふっかけ、それをきっかけに拳を交えることになるが、互角の勝負は決着がつかない。それを見ていた店のバーテンダー(ウディ・ハレルソン)は彼らの強さに目をつける。ニコラと過去に因縁を持ち、組織に対抗できる男の出現を待ち望んでいた彼は、二人に組織を転覆させるためのチーム結成を持ちかける。だがドリフターはその場を去って行った。一方、組織の“キラーナンバー2”(ケヴィン・マクキッド)は、手下に手を出したヨシの処理を警察に命じ、ヨシは逮捕され投獄される。警察も組織の思いのままなのだ。バーテンダーからヨシ逮捕の報せを受けたドリフターは、彼を見事救出。ヨシの金を元手にクラブでポーカーに臨む。その相手はニコラ。流れ者はゲームで実力を見せつけ、別室から参加していたニコラに「直接会って戦いたい」と決闘を申し込む。翌日、ドリフターは決闘の場に向かうが、そこにいたのは3人の“キラー”とその手下たちだった。罠に嵌ったドリフターは窮地に陥るが、そこにヨシが駆け付け共闘、キラーとの戦いは熾烈を極めた。そんな中、キラーナンバー2は、ヨシをサポートしていた叔父とその娘・モモコを追い、叔父を殺害、モモコを連れ去る。ドリフターとヨシは、モモコの救出、そして組織を壊滅させるためにニコラたちとの決戦に向かう……。