ストリートダンサーのカーリー(ニコラ・バーリー)は、恋人のジェイ(ウクウェリ・ローチ)が率いるチーム“ジェイ20”のメンバーとして、UKストリートダンス選手権優勝を目指していた。ところが決勝進出を勝ち取ったその日にジェイが突然チームを離脱、カーリーの元を去ってしまう。新しくリーダーになったカーリーは、途方にくれる仲間たちをなんとか勝利に導こうと奮闘するが、稽古場を失うなどトラブルが続発。チームは分裂の危機を迎えてしまう。そんな中、カーリーと仲間たちのパワーとテクニックに目をつけたバレエ学校の女性教師ヘレナ(シャーロット・ランプリング)が、バレエ学校の豪華なスタジオを提供すると申し出る。ただし、教え子のバレエダンサーたちをチームに入れることが条件だった。ヘレナはロイヤル・バレエ団のオーディションを控えた若き教え子たちに、カーリーたちストリートダンサーの情熱が伝播することを心ひそかに願っていたのだ。しかし同じダンスとはいえ、ストリートダンスとバレエはタイプがまったく違う。ダンサーたちの対立は、いわば異文化同士の衝突だった。長年にわたって伝統的な訓練を受けてきたバレエ学校の生徒たちがだらしない印象のストリートダンスに恐れをなす一方、カーリーたちも頑なによそよそしい態度をとり続けるバレエ軍団にうんざりしていた。なかなか埋まらない溝にくじけそうになるカーリーだったが、バレエダンサーたちと一緒にクラブに出かけてダンスバトルに挑んだり、ヘレナの案内で初めてのバレエに触れたりするうちに、彼女の中に新しい何かが芽生えていく。チームは徐々に互いをリスペクトしはじめ、カーリーもハンサムなバレエダンサーのトマス(リチャード・ウィンザー)に魅かれはじめていた。やがて、新チーム“ブレイキング・ポイント”は、ストリートダンス選手権の決勝とロイヤル・バレエ団のオーディションを目前に控え、新たな挑戦に臨むのだった……。