導力革命により人々の暮らしが飛躍的に豊かになった時代、導力器(オーブメント)と呼ばれる機械仕掛けのユニットから生み出される神秘のエネルギーが人々の生活を支えていた。多くの強国は導力器を用いた兵器の開発にしのぎを削り、覇権を狙う国々の思惑で大陸は混迷の様相を呈していた。大陸各地には、“ギルド”と呼ばれる遊撃士(ブレイサー)の支部があった。遊撃士は民間の安全と地域の平和を守るために、魔獣退治や犯罪防止などの要請に応じて派遣され、その国際性・中立性から国家間紛争の仲裁なども行っていた。16歳で遊撃士となったエステル(声:神田朱未)とヨシュア(斎賀みつき)は、互いに惹かれあう仲だった。リベール王国全土を揺るがす結社“身喰らう蛇”を追い、ヨシュアが姿を消す。エステルはヨシュアを取り戻すため、シェラザード(塩山由佳)、クローゼ(皆口裕子)、オリビエ(子安武人)とともに、“身喰らう蛇”の執行者No.X怪盗紳士ブルブラン(三浦祥朗)を追い詰める。ブルブランはヨシュアを知っている素振りを見せるが、そのまま逃げられてしまう。その直後、ツァイス地方で“身喰らう蛇”が関わっていると思われる事件が発生する。到着したエステルはティータ(今野宏美)と街で買い物をしていて、レンという不思議な少女(西原久美子)と出会う。一緒にお茶をすることになるが、目を離した隙にレンは姿を消す。ツァイスに集まった遊撃士は異変の確認された各地の調査に当たることになり、エステルはアガット(近藤孝行)らとともにエルモ村に出発することになる。エステルたちは地殻変動の究明のために、洞窟の奥へ進む。そこには執行者No.VIII痩せ狼ヴァルター(吉水孝宏)が待ち構えていた。