現代のチャド。アダム(ユースフ・ジャオロ)はかつては水泳のチャンピオンに輝いた60歳代の男で、高級ホテルでプールの監視員をしている。しかし、ホテルは新しく中国系のオーナーに代わり、彼は自分の仕事を息子のアブデル(ディオク・コマ)に譲るように強要される。激しい怒りに駆られ、アダムは自分が社会的に辱めを受けたと感じる。一方、チャドは内戦の混乱の最中であった。反乱勢は政府軍を攻撃している。政府は市民に「戦争への参加」を求め、敵に対して戦える年齢に達した志願者に金を与えていた。地域の区長(エミル=アポソロ・ムボ)は度々アダムに参加するよう強要する。アダムには金は無く、いるのは息子のみだったが…。