アメリカで活動しているニュー・バーレスクの一座“キャバレー・ニュー・バーレスク”が、フランス国内でツアーをしている。ダーティ・マティーニ、キトゥン・オン・ザ・キーズ、ジュリー・アトラス・ミュズ、ミミ・ル・ムー、イーヴィ・ラヴェルの女性5人と、男性のロッキー・ルーレットからなる6人組で、連れてきたのは、元TVプロデューサーのフランス人ジョアキム・ザンド(マチュー・アマルリック)。ツアーはルアーヴルからナント、ラ・ロシェル、トゥーロンへと回る。パリでも興行をするという話もあるが、はっきりしない。そもそもダンサーたちは、ジョアキムがどんな人物なのかよく知らなかった。ルアーヴルのステージのあと、移動の列車の中で、携帯電話でもめていたジョアキムは、パリ公演がなくなったと告げる。サン=ナゼールで各自パフォーマンスの練習をしていると、ジョアキムがダメ出しをする。しかし、ダンサーは自分のやりたい表現をすると反発する。その夜、ジョアキムは車でパリに向かう。パリに着いたジョアキムはパリ公演を実現するため、昔の仲間フランソワ(ダミアン・オドゥール)に会う。2人は昔のボスのシャピュイ(ピエール・グランブラ)に会いに行くが、相手にされない。ジョアキムは息子たちと落ち合う。彼らを車に乗せると、急に思いついて病院に行く。入院中の女性ディレクターに相談するが、ジョアキムから受けた仕打ちを思い出した彼女は、怒りをこみ上げさせる。ラ・ロシェルの劇場に先に着いていたメンバーたちに、ジョアキムと息子たちが合流する。翌日、ジョアキムは息子たちをパリ行の列車に見送るが、同行していたミミともども、乗るはずだったボルドー行の列車に乗り遅れる。車で追いかけることになった2人は、次第に距離を縮めいていく。ジョアキムとミミは、オレロン島の潰れたホテルにいた。そこに、ボルドーに行ったはずのメンバーもやってくる。ジョアキムは館内放送のマイクを握り、“イッツ・ショータイム!”と言うのだった。