76年、南アフリカ共和国。何不自由ない生活を送っていた白人教師ベン(ドナルド・サザーランド)は、ある日庭師のゴードン(ウィンストン・ヌショナ)の息子ジョナサンが、警察に無実の逮捕をされ酷い拷問をうけたことを知る。数日後ジョナサンは、政府の劣悪な教育制度に抗議するデモで、容赦ない警官隊の暴力による鎮圧で命を落とした。しかし彼の遺体は発見されず、さらに息子の遺体を探して歩き回るゴードンが逮捕され、獄中で自殺したと伝えられるが、彼の遺体は拷問の跡で一杯だった。そしてその時、初めてベンはアパルトヘイトの現実に怒りを感じるのだった。べンは・ゴードンの友人スタンリー(ゼイクス・モカエ)たちの協力を得、人権擁護を主張する弁護士マッケンジー(マーロン・ブランド)をたてて、彼らを死に追いやった張本人は国家警察のストルツ警部(ユルゲン・プロホノフ)であるという裁判に臨むが、国家的圧力の中でそれは敗訴に終わる。そしてそれ以後、ベンのもとにはさまざまな嫌がらせが相次ぎ、妻のスーザン(ジャネット・サズマン)も彼から去ってゆくが、正義を求めて戦う決心をしたベンのもとには、新たな事実が次々と寄せられるのだった。やがて身の危険を察したベンは、すべての証拠を息子のクリス(アンドルー・ホリー)に託し、マスコミの手に届けさせるが、その夜ベンは、ストルツによってひき殺される。そして数日後、ベンの仇を討つかのように、スタンリーがストルツを射殺するのだった--。