ある日、大富豪の面河家で秘書が殺害される。事件の鍵を握るのは発見者である面河家の一人娘ジュンコ(西川風花)と、使用人のレイナ(黒川芽以)。気が強いジュンコに対し、大人しくて口数も少ないレイナ。だが、2人の性格を反映するように目撃証言は食い違う。刑事の柿田川(松田洋治)は犯人を撃ったというジュンコ、犯人に襲われた家主の面河十伍に事情を聞くが、こちらの証言も食い違い、謎は深まるばかり。そこへ突然現れる女子大生探偵の伊地知宏美(岩田さゆり)。彼女は絡んだ糸をほぐすように、次々と謎を解き始める。さらに、事件現場に置き去りにされた暗号を発見。この不可解な暗号が事件の真相だと確信する。そして伊地知は犯人がアルセーヌ・ルパン(山寺宏一)であると断定。やがてルパンの遺体も発見され、事件は終息したかのように思えた。だが、伊地知のもとに届けられたのは、ルパンからの挑戦状。ルパンは死んではいなかった。不可解な暗号に翻弄される伊地知。次第に明らかになる暗号の謎。そして最後の暗号が解かれた時、真相の扉が開く……。