老人の風貌をしたニモ(ジャレッド・レト)が目を開けると、そこは2092年の近未来で自分が118歳であると知らされる。世の中は不死の世界となっていたが、ニモは唯一死ぬ事の出来る人間だった。ニモは自らの過去を遡っていく……。両親の離婚によって、9歳のニモは母(ナターシャ・リトル)と行くか、父(リス・エヴァンス)と残るかという選択を迫られる。母が乗り込んだ電車が動き出すとニモは父の手を離し、電車に乗り込む。一方、時は戻って母が乗り込んだ電車をニモが追いかける途中、ニモの靴ひもが切れる。ニモは足を取られて立ちすくむ。母について行き、15歳になったニモが浜辺で座っているとアンナが一緒に泳ごうと声をかけてくる。ニモは泳げない事を隠そうと冷たく答えるが、その選択の先には大人になったニモが子供連れのアンナと駅ですれ違うという未来があった。「かなづちで泳げない」とアンナに正直に打ち明けたニモ。2人は恋に落ちるが、両親にばれ、アンナはNYへ。35歳になったニモとアンナ(ダイアン・クルーガー)はまだお互いを想い続けていた。父と残る事になり、15歳になったニモはエリースと出会う。ニモは告白を決意、手紙を手にエリースの自宅へ向かうが、彼女が男と一緒に家から出てくるのを目撃、ニモは告白をやめる。その帰り道にニモの運転するバイクが転倒、病院へ運ばれ生死をさまよう。一方、エリースの家に到着したニモは、無事手紙を彼女に渡すがあっけなくふられてしまう。その悔しさと当てつけから、その日初めて踊った子と結婚すると決意する。ニモがエリースに無事手紙を渡す。彼女が何か言おうとするのを制止し、愛を告げる。2人はその後結婚。だが元々情緒不安定なエリース(サラ・ポーリー)は結婚後に鬱状態となる。ニモは懸命にエリースと子供たちの世話をするが、彼女は荷物を持って出て行ってしまう。エリースにふられたニモがその日初めて踊った子がジーンだった。バイクの後ろに彼女を乗せながら、人生設計をその場で決める。ジーン(リン・ダン・ファン)との結婚は全て設計通り。ジーンとの関係も情熱のない単調なものだった。ジーンもそんなニモの態度に気付きながらも必死で夫を支え続ける。ニモと関わる3人の女性たちとその結婚生活。別々の場所に同時に存在し、幾通りの人生を語るニモの人生はどれが真実なのだろうか……。