中学生・天童純(声:小野賢章)は、父親を7年前に亡くし、京都で母親と2人暮らしをしている。ある日、純は学校帰りに、突然現れた謎の魔物に追いかけられる。純は古寺に迷い込み、僧侶・源雲(中村獅童)に助けられる。しかし純は、そのまま時空を超えて、平安の都に連れて行かれる。平安の世界で純は貴族から、“鬼”と呼ばれる者たちが様々な妖術で自然を操り、都の安寧を脅かしているという話を聞く。その戦いに終止符を打つためには、封印されたオロチを目覚めさせる伝説の選ばれし救いの御子が必要であり、それが純だと告げられる。貴族たちが戸惑う純に救いを求めるなか、純の素性に疑いを抱く者がいた。“鬼”に両親を殺された若き武将・頼光である。決断を迫られた純の前に、“鬼”一族の少女・水葉(石原さとみ)が現われる。水葉は、“鬼”は自然との共存を願う人間であり、邪悪なものではないと純に告げる。何が正しいのか、自分が守るべきは何なのか、答えが出せないまま、純は決戦の日を迎える。