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森聞き

  • もりきき
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  • 平均評点

    61.5点(6人)

  • 観たひと

    7

  • 観たいひと

    1

  • レビューの数

    1

基本情報

ジャンル ドキュメンタリー / 社会派 / ドラマ
製作国 日本
製作年 2010
公開年月日 2011/3/5
上映時間 125分
製作会社 プロダクション・エイシア
配給 プロダクション・エイシア
レイティング 一般映画
アスペクト比 16:9
カラー/サイズ カラー
メディアタイプ ビデオ 他
音声 ステレオ
上映フォーマット HD

スタッフ

監督柴田昌平 
脚本柴田昌平 
プロデューサー大兼久由美 
小泉修吉 
撮影那倉幸一 
録音門倉徹 
音響効果鈴木利之 
編集柴田昌平 
題字財前謙 

キャスト

解説

人生の岐路に立つ高校生4人が、“森の名人”と呼ばれる全国の山村に暮らす老人たちを訪ね、話を聞き、仕事や人生について学んでゆく姿を追ったドキュメンタリー。対話を通して、失われつつある世代間の絆が再び結ばれてゆく。監督は、太平洋戦争を生き延びた元ひめゆり学徒隊の女性たちの姿を追った「ひめゆり」の柴田昌平。

あらすじ

100人の高校生が、100人の“森の名人”を訪ねる試みが続けられている。この映画では、“森の名人”と呼ばれる人たちの人生と技を聞き書きするために、4人の高校生が日本各地の山村に暮らす老人たちを訪ねる。綱一本で杉の大木に上り、良質の種を採集する76歳のおじいちゃん。小学三年生の頃から焼き畑を続けてきた85歳のおばあちゃん。そんな老人たちの言葉は、意外なほどまっすぐに高校生たちの心の奥底に届く。焼き畑のどこが好きか、という女子高校生の何げない質問に、おばあちゃんが語気を荒げる。“好きっちゅうことはないけん。一生の仕事だから。山があるから、そして種を切らさんためにしていくとよ。好きでやっとるとじゃないですよ。生きていくために”続いて、戸惑う女の子を優しく諭す。“みんなそうだからね。植物、動物は全部生きていて、子孫を残すために、ちゃんと世渡りを何十年でも、何百年でも、何千年でも、自然とね”年老いた名人たちの言葉に、進学、就職など、今まさに人生の岐路に立つ高校生たちの魂はゆっくりと、しかし確実に揺さぶられていく。そして、自分が手渡した言葉を若者がしっかりと受け取るのを見届けて、老人は満足そうにうなずく。そこには、自分たちの積み上げてきた人生が“たしかなもの”だったことを、改めて確認できた喜びが感じられる。これは、断絶しつつある世代を再び繋ぐ信頼回復の記録だ。

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2011年3月下旬号

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