海の近くにある昔ながらの喫茶店「ベルーガ」。天涯孤独のマスター風間亮（大沢樹生）は、幼い頃から母子家庭で育ち１７歳の時には、母の陽子（内田麻美）が突然他界してしまう。亮にとって、たった一人の家族であった母の残した愛情と思い出の詰まった店は、幼馴染や常連客で毎日賑わうみんなの憩いの場所であった。とある夏の日、突然、佐伯小夜（夏川純）と名乗る女性が現れ、亮の“妹”だと言い張り、半ば強引に店に住み込んでしまい、ぎこちない兄妹の生活が始まった。そんな亮と小夜の店に、存続をめぐるトラブルが襲い、店を守るために臆することなく立ち向かっていく小夜に対し、追い込まれていく亮。小夜は、店を存続させるためにひとつの賭けに出る。それは、亮が忘れかけていた２０年前の出来事から始まっていた……。