1982年6月、イスラエルがレバノンに侵攻し、レバノン戦争が勃発。イスラエル軍の4人の戦車兵が、前線に配置される。優柔不断な指揮官アシ(イタイ・ティラン)、反抗的なヘルツル(オシュリ・コーエン)、引き金を引くこともできないほど気弱な砲撃手シムリック(ヨアヴ・ドナット)、臆病な操縦士イーガル(ミハエル・モショノフ)の4人は、戦車のスコープ越しに、まるで悪夢のような光景を目の当たりにする。街は炎が上がり、兵士たちは敵も味方も関係なく、砲撃で四散していく。女、子供を含む市民も、犬のように無残に殺される。そんななか、彼らの乗った戦車が、対戦車弾の直撃を受ける。敵中で孤立し、身に危機が迫った彼らは、発狂しそうな恐怖を感じながらも、この状況から脱出しようと試みる。