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ベンダ・ビリリ! もう一つのキンシャサの奇跡

  • べんたびりりもうひとつのきんしゃさのきせき
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  • 平均評点

    78.9点(13人)

  • 観たひと

    27

  • 観たいひと

    4

  • レビューの数

    1

基本情報

ジャンル ドキュメンタリー / 社会派
製作国 コンゴ民主共和国 フランス
製作年 2010
公開年月日 2010/9/11
上映時間 87分
製作会社 Belle Kinoise=Screen Runner =Screen Runner
配給 ムヴィオラ=プランクトン(提供 プランクトン)
レイティング 一般映画
アスペクト比 アメリカンビスタ(1:1.85)
カラー/サイズ カラー/ビスタ
メディアタイプ フィルム
音声 ドルビーSRD
上映フォーマット 35mm

スタッフ

キャスト

解説

コンゴの路上生活者によって結成されたバンド“スタッフ・ベンダ・ビリリ”。車椅子に松葉杖という不自由な体ながらも、音楽に情熱を注ぐ彼らがヨーロッパツアーを成功させるまでを追ったドキュメンタリー。どこまでも前向きな姿が、生きることに対する力強いメッセージを伝える。2010年カンヌ映画祭監督週間オープニング作品。

あらすじ

始まりは2004年。コンゴを愛する2人のフランス人映像作家がある日、キンシャサの路上で、車椅子4人と松葉杖1人を含むバンド“スタッフ・ベンダ・ビリリ”の音楽を偶然耳にしたことからすべては始まった。戦争による混乱と貧困でカオスとなったキンシャサで、障害を持ち、家の代わりに動物園で眠り、演奏する。そこはまるで世界のドン底だったが、彼らの音楽は豊かに輝き、メンバーはどこまでも前向きだった。ビリリに魅了された2人は、彼らのアルバムとドキュメンタリー映画の制作を決意。それから5年。数々の困難や挫折を乗り越え、09年にアルバムが世界発売。その数カ月後には、大々的なヨーロッパツアーも実現。彼らの音楽とパフォーマンスは、出会った人すべてに感動を呼び起こす。それはまさしく奇跡だった。映画は09年夏の成功までを描く。“ベンダ・ビリリ”。それはリンガラ語で、“外側を剥ぎ取れ”という意味。障害はあろうとも魂は自由なのだ。外側ではなく内面を見よ!彼らの音楽が、彼らの生き方を伝える強いメッセージがここにある。これは音楽映画ではない。コンゴ社会、ひいてはアフリカ全体の社会的な状況の中で、外側に追いやられ、貧しさに喘ぎ、路上で暮らしている何百万人もの人々のための映画なのだ。それと同時に父と息子の物語でもある。ビリリは、ストリート・チルドレンたちの親代わり。中でも“パパ・リッキー”と慕われるリーダーと、彼が路上で拾い上げた音楽の天才ロジェとの絆は共感を呼ぶ。スタッフ・ベンダ・ビリリは、その歌詞でも歌っているように、“ストリートに暮らす人々のスポークスマン”。そしてそれは、決して諦めない、という勇気と希望の物語なのだ。

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2010年9月下旬号

REVIEW 外国映画:「ベンダ・ビリリ!もう一つのキンシャサの奇跡」