1950年代後半のベルギー・ブリュッセル近郊に暮らすジャニーヌ・デッケルス(セシル・ド・フランス)は、学校に訪問に来た修道女たちの話を聞き、従妹のフランソワーズ(マリー・クレメール)と共にアフリカの救援活動に憧れを抱く。しかし抑圧的な母ガブリエル(ジョー・デスール)は、ジャニーヌに好意を寄せるピエール(ラファエル・シャルリエ)との結婚を望んでいた。ジャニーヌは自分の存在意義を求め、修道院に入る決意をする。母はジャニーヌに、2度と家の敷居をまたがせないと告げる。ジャニーヌは、ギターとエルヴィス・プレスリーの写真をトランクに忍ばせて、フィシェルモンの修道院を訪れる。しかし修道女になるには6年の修行が必要で、ギターも取り上げられてしまう。ジャニーヌは厳しい規律になじめず、問題を起こしてばかりいた。しかし、その率直な性格が次第に先輩や院長から理解されるようになり、ギターを弾くことを許される。ジャニーヌは、ドミニコ教会を創立した聖ドミニコを讃える曲『ドミニク』を創る。その明るいメロディと美しい歌声を知ったレコード会社は、謎の歌うシスターとしてジャニーヌと“シスタースマイル”という芸名で契約を交わす。ジャニーヌはデビューし、印税は教会へ寄付されることになった。『ドミニク』はベルギーのみならず世界中で大ヒットし、全米ビルボード誌で1位を獲得する。あらゆるメディアが教会へ取材に押しかけ、音信不通だった両親までも彼女がスターになったことを喜び、教会に会いに来た。ジャニーヌはアメリカのTV番組でコンサート活動をしたいと発言したり、女性の産児制限を賛美する歌を創ったりして、修道院の反感を買う。ジャニーヌは自由に歌うことを求め修道院を去るが、実家にも戻れず、親友のアニー(サンドリーヌ・ブランク)と共同生活を始める。レコード会社はシスターでなくなった彼女に冷たく、芸名の使用も認めなかった。そんなジャニーヌの元に、カナダでのコンサートツアーの話が舞い込む。