ある日、レンタルビデオ店で働くバジル(ダニー・ブーン)は、発砲事件に巻き込まれ、頭にピストルの弾を受けてしまう。一命は取り留めたものの、頭には弾が残ったまま。仕事も家も失ったバジルは、外で寝泊りをしながらパントマイムで生計を立てながら暮らしていた。そんなバジルを見かけたガラクタ修理屋プラカール(ジャン=ピエール・マリエル)は、彼を仲間の所へ連れて行く。そこには、とても個性豊かな人々が住んでいた。冷蔵庫に入ることのできる“軟体女”(ジュリー・フュリエ)、計算の天才“計算機”(マリー=ジュリー・ボー)、人間バズーカでギネスブック記録を持つ“人間大砲”(ドミニク・ピノン)、ことわざの天才で元民俗歴史学者の“言語オタク”(オマール・シー)、ガラクタアーティストの“発明家”(ミッシェル・クレマド)ら、おかしな人々の笑顔には、温かな空気が満ちていた。新たな人生を歩み始めたバジルは、ある日ガラクタ集めの途中、兵器会社の横を通りかかる。そこは、バジルの頭に残った銃弾を造っている会社であった。さらにその向かいには、30年前に西サハラでバジルの父の命を奪った地雷を造った会社があった。自分の人生をメチャクチャにしたこの2つの兵器製造会社を許すことはできない、とバジルは仲間たちと共に“死の商人”への仕返しを開始する……。