ブリュッセル近郊の小学校。体育教師のドム(ドミニク・アベル)と英語教師のフィオナ(フィオナ・ゴードン)は共にダンス好きな夫婦で、幸せに暮らしている。週末にある近県のダンス大会では、種目がルンバのときは必ず優勝していた。ある日、いつものようにダンス大会で優勝した2人は、幸福の絶頂で車に乗り、帰路に着く。鉄道のトンネルのある道で、自殺願望の男(フィリップ・マルツ)が線路に上がったり、道路に降りたりしていた。ドムとフィオナの車は、彼を避けようとして脱線してしまう。2人は病院に運ばれるが、フィオナは左足を失い、ドムは記憶喪失になってしまう。2人は退院して学校に戻るが、おかしな授業をして、校長からクビを宣告される。フィオナはダンスの写真やトロフィーを燃やし、ドムはギターを弾きながら“シー・オブ・ラブ”を歌う。すると、フィオナの義足に火がつき、家が丸ごと焼けてしまう。朝、ドムはパンを買いに出かけるが、帰り道がわからなくなってしまう。その上ドムは、バスで乗り合わせたパン好きな暴漢(ブルーノ・ロミ)に襲われ、あの自殺願望の男ジェラールに助けられる。ドムを探していたフィオナは、1匹の犬が見つけたドムの靴を見て、彼が崖から転落して死んでしまったと思う。1年後、ドムとジェラールは海辺のドーナツ・ショップで働いていた。ジェラールは、自殺しそこねたときに拾ったかたつむりを飼っている。フィオナが海辺にやってきて、ドムへの思い出にバラの花を投げる。フィオナとドムは、再会する。