オレゴン州ポートランド。エリート・ビジネスマンのジョン・クラウリー(ブレンダン・フレイザー)は、妻アイリーン(ケリー・ラッセル)との間に、8歳の娘メーガンと6歳の息子パトリックをもうけ、幸せに暮らしていた。しかし、ジョンが命に変えても守りたい最愛の子供たち、メーガンとパトリックが、難病“ポンペ病”におかされてしまう。ポンペ病とは、生まれつき体内のグリコーゲンをうまく分解できないために発症する病気である。平均寿命9年と言われ、治療薬はなかった。残された時間は1年しかない。ジョンは苦悩を重ね、精神的に追い詰められていく。しかし、ポンペ病の権威であるロバート・ストーンヒル博士(ハリソン・フォード)の研究に唯一の希望を見出す。ジョンはビジネス界でのキャリアを捨てることを決意し、ストーンヒル博士といっしょにバイオ・テクノロジーのベンチャー企業を立ち上げる。2人は子供たちを救うために、治療薬の開発を目指す。だが、採算を重視する投資家の思惑や、大手製薬会社の内幕など、2人の前には様々なハードルが立ちふさがる。