カスタムカーが趣味で釣具ショップに勤める30歳の百瀬(高岡蒼甫)と、29歳化粧品販売員の佳代(田畑智子)は同棲して2年。付き合いたてのラブラブ感はなく、特に百瀬は佳代との関係にマンネリを感じ、態度や言葉の節々が無愛想になっていた。そんな二人の家に、佳代の妹で中学三年生の桃(小野恵令奈)が夏休みを利用して転がり込んでくる。天真爛漫な桃は、下着同然の部屋着姿でうろついたり、百瀬に耳打ちしてきたりと百瀬を翻弄、佳代がいるにもかかわらず百瀬は桃に惹かれていく。二人のおかしな空気を感じてか、佳代は桃に釘を刺すが、桃は「もしかして嫉妬?」としれっとするだけであった。夏休みも終わりに近づき、桃が実家に帰る前の晩、桃がいなくなるせつなさで百瀬は思わず桃を抱きしめてしまう。さらにその夜、眠れずにトイレに立った百瀬と起きてきた桃は自然とキスを交わすのだった。桃が実家に帰ってからも、毎日のように桃のことで頭がいっぱいになっている百瀬はある日、佳代に別れを告げて家を飛び出してしまう。一方、フラれた佳代は、百瀬への思いを断ち切れず、彼の仕事場まで理由をつけては足を運び、百瀬に迷惑がられる。それでも懲りない佳代は、百瀬の新居をつきとめ、無断で侵入、掃除や冷蔵庫の補充などストーカー行為に発展していった。それに気付いた百瀬は部屋の鍵を変えるが、今度は就寝中の百瀬の部屋の窓に石が投げ込まれ、百瀬は割れたガラスで大ケガを負ってしまう。一連の騒動でショックを受け、実家に帰ることを決めた佳代。だが、百瀬も桃に会いたい衝動から佳代の実家へと車を走らせる。二人の実家で再会した、百瀬・佳代・桃が気付いた本当のキモチは……。