政府が崩壊し、有力な財閥が世界を動かしている近未来。最大の権力を誇る三島財閥が本拠を置くTEKKENシティの塀の外に、スラム街“アンヴィル”がある。アンヴィルで母と2人暮らしをしている若者・風間仁(ジョン・フー)は素手のケンカに長け、禁制品の取引で生計を立てている。ある日仁は三島財閥の警備部隊“鉄拳衆”の襲撃を受け、必死で家に帰る。すると彼の目の前で家が壊され、母が殺される。母の殺害が三島財閥総帥・三島平八(ケリー・ヒロユキ・タガワ)の命令だと確信した仁は、復讐を誓う。“The King of Iron Fist Tournament”の市民代表としてのワイルドカードでの出場権を得た仁は、TEKKENシティの塀の中に入る。そのトーナメントは各財閥の代表が戦い、優勝した者の後ろ盾となった財閥が世界最強とみなされるため、出場者は激戦を繰り広げる。しかし彼らは、このトーナメントに隠された陰謀に気づく。平八の息子・一八(イアン・アンソニー・デイル)は父を失脚させ、財閥を乗っ取ろうと企んでいた。また、仁が自分の非嫡出子だと知り、後継者としての権利を脅かされるのを恐れ、トーナメントを利用して仁を殺そうとしていた。一八は平八を不当に逮捕し、投獄する。仁は他の出場者たちと協力し、平八を救い出そうとする。そこで一八と鉄拳衆に見つかるが、辛うじて危機を脱する。一八の野望を断ち切った仁は、鉄拳のリーダーとして、その権力を世界のために使うと誓う。