フランス、パリ。国語教師のジュリアン(ヴァンサン・ランドン)と出版社に勤める妻のリザ(ダイアン・クルーガー)は、一人息子・オスカル(ランスロ・ロッシュ)とともに平凡ながらも幸せな生活を送っていた。だが、ある朝、突然警察が家に押し入り、リザを上司殺人容疑で逮捕、投獄してしまう。やがて、3年の時が経ち、リザに禁固20年の刑が宣告される。無実の罪を必死に主張するリザであったが、状況証拠などから、誰もが彼女の罪を確信していた。夫のジュリアンを除いては……。しかし、リザの人生に残されたのは絶望だけだった。リザは次第に衰弱し、精神も不安定になっていく。そんな妻を支えながらも、ジュリアンは絶対に諦めようとはしなかった。再び3人の生活を取り戻すため、リザに生きる希望を与えるためにジュリアンはある決意をする。それは、正義、道徳、地位、信頼、そして未来、人生の全てをなげうってしまうことであった。果たして二人が迎える究極の結末とは……。