高麗末期。高麗王(チュ・ジンモ)は元の圧迫や、国内の反対勢力による暗殺の危機にさらされていた。幼いころから王に仕えてきた近衛部隊・乾龍衛の隊長ホンニム(チョ・インソン)は、王から最も信頼される部下だった。そして女性を愛することのできない王は、ホンニムを寵愛の対象としていた。そのころ王は、元から迎えた王妃(ソン・ジヒョ)に世継ぎができなければ、元の王族を次期国王とするよう迫られていた。王はやむなく、ホンニムに王妃を身ごもらせるよう命ずる。ホンニムは戸惑うが、次第に王妃と肌を重ねるようになる。王はその様子を盗み見ては、嫉妬するようになる。ある日の情事のあと、王妃はホンニムに雙花餅を指し出す。それは元の習慣で、愛する人にあげるものだと言う。王はそんな2人の関係を疑い出す。そんな折、王妃の兄・泰安公が逆賊の一派と判明する。しかしホンニムが彼を捕えながら逃したとの報告を受け、王は王妃とホンニムを呼び出す。2人の仲を知っているとほのめかされたホンニムは観念して、全てを告白する。王はホンニムを許し、国境警備の任務を命ずる。そのとき王妃は懐妊していた。嵐の夜、最後に書庫で会った王妃とホンニムは、次第に求め合ってしまう。しかしそこに、王の足音が近づいていた。