スピードを標語として、何でも手取り早くとっぴなことをしなくとは気の済まぬロニー・ランドという娘は、ある定められた日に結婚しなければ莫大な遺産の相続ができないというので、偶然の機会で知り合いになった悪漢団の1人ピエール・マーテルを男の中の男と信じて結婚した。マーテルの仲間はそれを知りロニーを脅迫して金を得ようとしたが、彼女が拒絶したので彼等はマーテルを殺そうとした。しかしマーテルは警官の救助で無事なるを得た。彼は悪漢を捕縛するための証拠を集めていたアメリカの秘密探偵であることが判り、夫が悪人でなかったことに多少の失望を感じたロニーも、それに満足して、2人の幸福は少しも変わらないのであった。