韓国の建設重機会社社員のドンハ(チョン・ウソン)は、新婚旅行に行く同僚の代わりに中国・成都に出張する。そして支社長と観光に出かけた杜甫草堂で、聴き慣れた声を耳にする。そこで英語ガイドをしていたのは、10年前、留学先のアメリカで知り合ったメイ(カオ・ユアンユアン)だった。その夜、2人は再会を喜び、酒を飲む。ドンハは、留学時代にメイのことが好きだったと告げる。メイは、ドンハは日本人女性に想いを寄せていたと言う。そして、帰国前にドンハからもらった自転車も売り払ったと言い放つ。翌日、ドンハは重機の説明と商談を終えたあと、四川大地震の爪跡を見てショックを受ける。上司が修理した自転車を見たメイは、ベルを鳴らす。夜、2人は再び食事をし、散歩する。広場でワルツを踊っていると、雨が降り出す。2人が軒下に駆け込むと、メイは、“良き雨は降る時を知っている”という杜甫の詩を引用する。ドンハはかつて詩人になりたかったことを思い出し、ホテルに戻るとパソコンで詩を書き始めるが、途中で消してしまう。ドンハは帰国のため空港に向かう車中で、旧友ベンから送られた、メイがサイクリングを楽しんでいる写真を見る。ドンハがその写真をメイに転送すると、メイから渡したいものがあるので空港に行くと連絡が入る。ドンハは見送りに来た支社長を追い返し、滞在を延ばす決意をする。2人は唇を重ね、パンダ公園でデートを楽しむ。ドンハはメイに永年の想いを伝え、ホテルに誘う。しかしメイは、結婚しているとドンハに告げる。