1996年、台湾の悲劇的な野球スキャンダルが起こった年、物語はイェンとタンと彼ら仲間たち高校生活の最後の年を追って行く。放課後に女の子をナンパしたり、深夜のプールで素っ裸になって遊んだり、好きな野球チーム「China Time Eagles」(時報鷹)の応援に出掛けたり、イェンを中心に彼らはいつも一緒だった。ある夜、少年たちが引き起こした不注意なバイク事故でイェンが昏睡状態に。そして、グループはバラバラになって行く。罪の意識に苛まされ、仲間割れが起きて来るのだった。でも、グループの問題をいつも解決してくれていたイェンはもうそこにはいない。もう誰一人として仲間を失いたくなかったタンは、自らがイェンの代わりになろうとする。しかし非力だった。さらに溝が深まり、憎しみが増すばかりだった。「China Time Eagles」(時報鷹)の運命と同様に、彼らの友情は終わり、二度と戻らなかったのだった。卒業の日、タンは式に参加しないと決心する。イェンとの約束を果たそうと、彼の形見をもって、彼らの野球ヒーロー廖敏雄(当時「棒球王子」といわれる程のスーパースターだった)のところに向かう のだった。野球場はガランとしていて誰もいなかった…が、そこでタンは探していた答えを見つけるのだった……。