“からくり”と呼ばれる機械人間の技術が発達して、人間たちに危害や災いをもたらすことが多くなった時代、御上から“からくり禁止令”が発布される。しかし、すでに盗みや殺しが蔓延し、世の中は混沌としていた。ある日、森の中で完全武装した野武士たちが、旅芸人の女11人を惨殺する。僧侶・蓮情と、狂人と呼ばれる天才科学者・狂楽は、その光景を目の当たりにしてしまう。2人は成仏できない女たちの叫びを聞き入れ、彼女たちの無念を晴らす手助けをすることを決意する。狂楽は、体内に11種類の武器を持ち、刀で切られても銃で撃たれても倒れない、不死身の肉体を持ったからくりの女武者を造る。そして黄泉の滝で、殺された11人の女たちの霊魂を呼び寄せ、からくりの身体に宿らせる。すると、からくりの女武者は覚醒し、“外道姫”(希志あいの)としてよみがえる。11人の魂を持つ外道姫は復讐を果たすため、野武士たちとの戦いを繰り広げていく。しかし、彼女の前に最強の敵が立ちはだかる。それは、人間の魂を持たない、憎しみの塊である機械の怪物だった。