2人の少年、ミウ(ウィウィシット・ヒランヤウォンクン)とトン(マリオ・マウラー)は近所に住む幼なじみで、無二の親友だった。ミウは祖母と2人暮らしで、トンは両親と姉の4人家族だった。しかし、トンの姉テン(チャーマーン・ブンヤサック)が失踪し、それをきっかけにトンの家は引っ越していく。2人は高校3年生になったある日、若者の街“サイアム・スクエア”で偶然再会する。トンの家族は、テンの失踪以来ずっとぎくしゃくしていた。トンの父ゴン(ソンシット・ルンノップクンシー)はテンの失踪を自分のせいだと思い、自分を責めてはアルコールで気を紛らわせていた。トンの母スニー(シンジャイ・プレンパーニット)は家族を守ろうとひとりで頑張るが、限界を感じていた。トンには美人の彼女ドーナツ(アティチャー・ポンシンピパット)がいたが、うまくいっていなかった。一方ミウは祖母を亡くして以来、1人で暮らしていた。作曲とボーカルを務めるバンド“August”にメジャーデビューの話が出て、それなりにうまくいっているようだったが、常に孤独を感じていた。同じように悩みを抱えたミウとトンは、お互いを重要な存在だと感じ、次第に友情とも愛情ともつかない感情が芽生え始める。