出産を控えた大学院生のレノア(ビジュー・フィリップス)は、建築家の恋人フランク(ジェームズ・マレイ)とその弟クリス(ラファエル・コールマン)が暮らす、アメリカ中西部の町外れの家に移り住む。彼らは交通事故で両親を失ったばかりで、クリスはその事故で車いす生活を余儀なくされていた。レノアは異様な痛みを感じ、病院へ運ばれる。胎児は前回の検診より2倍の大きさに成長していた。すぐ帝王切開が行われ、赤ちゃんのへその緒を切った瞬間、閃光と共に叫び声が響く。病院スタッフが分娩室を覗くと、喉や胴体を切り裂かれた医師や看護婦の死体が転がっていた。事件にショックを受けながらも、レノアとフランクは赤ちゃんにダニエルと名づけ、幸せに浸る。レノアはダニエルに魅入られたように人が変わり、家にこもるようになる。フランクたちの家の周りに、ネズミや鳥の惨殺死体が散乱するようになる。クリスはフランクに、ダニエルが怖いと訴えるが取り合ってもらえない。ある日レノアは、瀕死の野ウサギにむしゃぶりつくダニエルを発見する。しかし彼女はそのことは誰にも打ち明けず、ダニエルの返り血を優しく洗ってやる。病院の惨殺事件の捜査をしていた警察は、精神科医ボールドウィン博士(ジャック・エリス)の記憶の呼び戻しをレノアに受けさせる。しかしレノアは、全てを思い出す前に立ち去ってしまう。博士はレノアの家に押し掛けるが、追い出される。博士が車に乗り込むと、突然、鋭い爪の攻撃を受ける。一部始終を目撃したレノアは、泣きながら博士の死体を隠す。その日から、レノアの家を訪れる者が次々と消えるようになっていく。