戦乱に明け暮れた16世紀。大量に流された人の血によって力を得た種族がいた。その名はオニ。それから400年後の現代、彼らは人類絶滅を狙って、最後の戦いを挑もうとしていた。米空軍関東基地では、オニによって一週間に3人が殺害される事件が発生。オニ殲滅のために創られた秘密組織カウンシルは、16歳の少女を基地内のハイスクールへ潜入させる。彼女の名はサヤ(チョン・ジヒョン)。全てのオニの頂点に立つオニゲン(小雪)の強大な力に圧倒されつつあるカウンシルにとって、彼女だけがオニに対抗しうる唯一の存在だった。そしてサヤは、父を殺したオニゲンへの復讐のため、カウンシルに協力していた。サヤは学校内でオニに襲われた同級生のアリス(アリソン・ミラー)を救うが、2人はオニの群れに取り囲まれてしまう。背負った大振りの日本刀と常人離れした怪力を駆使して何百ものオニを切り捨てていくサヤ。何とか包囲を脱出し、アリスの家へ向かう2人。だが、カウンシルの秘密を追求したアリスの父は、2人の目の前でカウンシルのメンバーに殺されてしまう。父を殺された者同士、アリスにシンパシーを感じたサヤは、カウンシルとの関係を絶つことを決意。2人は山奥へと脱出するが、サヤは戦いで負った傷がもとで意識を失ってしまう。実は、サヤはオニと人間のハーフ。それに気付きながらも、アリスは彼女を救うために自分の血を与える。アリスに自分の過去を語るサヤ。父と、サヤを指導してくれた父の家臣カトウ(倉田保昭)がオニに殺されたときから、サヤはオニゲンへの復讐を誓ったのだ。その反面、体内に流れる汚れた血が、いつその力を解き放つのかと自分自身を恐れてもいた。友人として励ましてくれるアリスの優しさに再び立ち上がるサヤ。オニゲンとの戦いはすぐそこまで迫っていた。しかし、サヤはまだ知らなかった。その先に待ち受ける過酷な宿命を……