1942年、ベルギーの首都ブリュッセルはナチス・ドイツの占領下にあった。8歳のユダヤ人少女ミーシャ(マチルド・ゴファール)と父ロイヴン(ベンノ・フュルマン)、母ゲルーシャ(ヤエル・アベカシス)は、支援者たちの組織の協力で屋根裏部屋に隠れ住んでいた。しかしミーシャが学校に行っている間に両親が連行される。ミーシャは、郊外に住むベルギー人一家に引き取られる。しかし、組織からの金目当てに彼女を引き取った一家の母親は、彼女を召使のように扱った。ミーシャはよく近所の農場に行かされたが、農場の老人エルネスト(ギイ・ブドス)と夫人は彼女をかわいがった。また、農場の2匹の犬パパ・イタとママ・リタも彼女になついた。ある日、ミーシャが農場で仕事をしていると、ナチスの家宅捜索が始まる。難を逃れたミーシャは、両親が連行された東へ歩き出す。冬、疲労でミーシャが動けなくなっていると、1匹の白い雌の狼が現れる。ミーシャはしばらく一緒に行動するが、黒い雄の狼が現れると、白い狼は姿を消す。1943年、ミーシャはポーランドの森の中で、ゲットーを追い出された子供たちと出会う。ある日、子供たちの住処の前にパンが置かれていた。ミーシャは罠だと気づき伝えようとするが、言葉が通じない子供たちはパンに群がり、マシンガンの餌食となる。ミーシャは森の中の洞窟で白い狼の子供たちと出会う。ミーシャは狼たちの再会を喜ぶが、突然、猟師が狼たちを撃つ。ミーシャは猟師の隙をついて白い狼の毛皮を奪い、埋葬する。1944年、ウクライナにやってきたミーシャは、ミーシャという名の赤軍の青年兵士と知り合う。ミーシャは赤軍に保護されるが、1人でブリュッセルに帰る決意をする。1945年3月、ミーシャがブリュッセルにたどりつくと、すでにドイツ軍は撤退していた。しかし両親は見つからず、ミーシャは高熱で倒れてしまう。病院に収容されたミーシャの意識が戻ると、ベッドの傍らにはエルネストと、パパ・イタ、ママ・リタがいた。