数々の財宝を盗み、突然盗みをやめたトルネードが、再び現れた。大英図書館、イタリア・トリノの教会、日本の京都で、最も貴重とされる所蔵品がトルネードにより次々と盗まれる。そこで、各国の精鋭の捜査官を結集して、トルネード逮捕のためのドリームチームが結成された。フランス警察のドレフュス主任警部(ジョン・クリース)が代表として選んだのは、迷警部ジャック・クルーゾー(スティーヴ・マーティン)。クルーゾーは同僚のジルベール(ジャン・レノ)や密かに思いを寄せる秘書のニコル(エミリー・モーティマー)に嬉々として報告するが、ジルベールはクルーゾーが失態をおかさないか心配でたまらなかった。そんな時、フランスの至宝であるダイヤモンドの指輪「ピンクパンサー」がトルネードによって盗まれる。急遽ドリームチームのメンバーがパリに集結。捜査が進むにつれ、ローマの闇美術商人アロンゾという男が容疑にあがる。アロンゾに会いにローマへと飛んだ一行だが、クルーゾーはアロンゾ邸で騒動を引き起こす。そんな中、トルネードはバチカン市国に侵入し、教皇の指輪を盗んでしまう。さらにクルーゾーがバチカンでもハチャメチャぶりを見せたことから、マスコミは彼をドリームチームの恥だと大バッシングする。捜査が難航しているうちに、トルネードの正体ではないかと疑われていた宝石専門家のミリケンという男が自殺する。10年前、トルネードの残した血痕から採取していたDNAとミリケンのDNAが一致したことから、ドリームチームを始め警察関係者は、ミリケンがトルネードの正体であったと断定。マスコミも、クルーゾー以外のドリームチームの各メンバーの名捜査ぶりを絶賛する。ドリームチームを称える祝賀会が開かれる中、本当にミリケンがトルネードの正体だったのか疑問に思ったクルーゾーは、独自の推理をする……。