ニューヨーク市警の刑事として勤務していたベン・カーソン(キーファー・サザーランド)は、一年前に同僚を誤って射殺、停職処分を下される。その後、アルコールに溺れる日々を送り、今は妹のアンジェラ(エイミー・スマート)のアパートに居候の身だ。そんなベンの願いは、別居中の妻エイミー(ポーラ・パットン)の信頼を回復し、二人の子供との生活を取り戻すことだった。仕事を探していたベンは、ニューヨーク6番街の一角にあるメイフラワーデパートの焼け跡を巡回する夜警の仕事にありつく。そこは、5年前の大火災で多くの死者を出して閉鎖された場所だが、法的手続きのため現場が保存されているのだった。内部は異様な雰囲気が充満しており、フロアのあちこちにマネキンが転がっている。全てが朽ち果てた空間の中、ベンは今なお美しい光沢を保つ巨大な鏡に引き寄せられた。すると突然、全身を焼き尽くすような激痛がベンを襲う。どこからともなく聞こえてくる呻き声。鏡に映し出される焼けただれた女性の姿……。この夜以来、ベンの周囲で奇怪な出来事が続発する。ベンの前任の警備員ルイスの変死体が駅で見つかり、デパート火災に関する新聞記事がベンのもとに届いた。記事の送り主はルイスだった。さらに、アンジェラが自宅のバスルームで無残な死体で発見され、ベンは悲しみのどん底に突き落とされる。ベンは市警の元同僚の協力を得て、かつて病院だったデパートの過去を洗い出す。やがて彼は鏡に浮かび上がった“エシィカー”というキーワードの意味を調べるうちに、ある少女の存在と50年以上前に病院で起きた忌まわしい出来事にたどり着くのだった。しかし、そのとき既にベンの家族に得体の知れない脅威が忍び寄っていた。「家の中に何かがいる」と電話で助けを求めてくるエイミー。ベンは、妻子を守るために鏡をめぐる秘密の核心へと迫っていく……。