VHSしか置いていないが、常連客が店員のマイク(モス・デフ)や彼の親友ジェリー(ジャック・ブラック)と無駄話を楽しみ、みんなの憩いの場となっているレンタルビデオ店。店長のフレッチャー(ダニー・グローヴァー)は、この店は30年代に活躍した伝説のジャズ・ピアニスト、ファッツ・ウォーラーの生家だと言うが、都市再開発を進める役所から取り壊し勧告が下される。ある日フレッチャーは、“ファッツ・ウォーラー没後60周年イヴェント”に参加すると言い残し旅に出る。店を任されたマイクの元に、次々クレームが舞い込む。前日の夜に発電所に忍び込んだジェリーが強力な電磁波を浴び、その磁気によって全てのビデオの映像が消えてしまったのだ。そこに常連客のファレヴィチ(ミア・ファロー)が「ゴーストバスターズ」のビデオを借りに来る。マイクはファレヴィチに夜まで待ってもらい、ジェリーと共にオリジナルの「ゴーストバスターズ」を製作してしまう。すると別の客が「ラッシュアワー2」を借りに来る。女優が足りないことに気づいた2人は、クリーニング店で働くアルマ(メロニー・ディアス)をスカウトし、再び映画を撮影する。意外にも彼らの手作り映画は町の人々の間で大ブームを巻き起こし、彼らは客のリクエストに応えて次々映画をリメイクしていく。フレッチャーが町に戻ってくる。彼の旅の本当の目的は、DVDレンタル店のリサーチだった。DVDレンタルを始めれば売り上げが増えると役所で力説するが、6週間以内に屋根を改装しなければ店は取り壊すと最終通告を突きつけられる。店に戻ったフレッチャーはその繁盛ぶりを目の当たりにし、屋根の改装代を工面できるかもしれないと期待を抱く。しかし、ハリウッドの映画会社の弁護士(シガニー・ウィーヴァー)が店を訪れ、彼らの行為は著作権違反だと宣告する。取り壊しが1週間後に迫りながら、彼らの手作り映画のビデオはすべて廃棄処分されることになる。しかしマイクが、再び名案を思いつく。