勤務する会社が突然倒産し、職を失った石井晃(辻岡正人)のもとに、大学時代の映研の先輩・村崎(安藤彰則)が押しかけてくる。映画を撮るという村崎の熱意と勢いに負けて一緒に映画を作ることになった晃は、オーディションでメンバーを募る。やってきたのは、大学生で映画オタクの野村(椎葉智)、ナイスバディだがどこか胡散臭いOLの多菜子(神楽坂恵)、昔自主映画をやっていたという中年男・峯田(ホリケン。)、フリーターで役者志望のみちる(今野悠夫)、そしてヒロイン役に合格した眞名水(吉沢明歩)の5人。個性豊かな“七人の侍”の面々は。すぐに意気投合するが、村崎から肝心のシナリオがまだできていないと聞かされ、完成したら再度集まろうという約束で各々帰っていく。ところが、どこにも行くところがないという眞名水は晃の家に居座ることに。こうして奇妙な同居生活をはじめた晃と眞名水は、村崎がシナリオ執筆のために旅行に出かけたことで、次第に惹かれあっていくのだった。やがて、晃は眞名水との生活を真剣に考えるようになり、再就職を目指す。そんな折、シナリオを完成させた村崎が帰ってきた。主人公とヒロインが愛を確かめるシーンで本番をするという村崎の言葉とそれを受け入れる眞名水の態度に動揺し、激しく反対する晃だったが、村崎の映画作りにかける気迫に押され、晃は承知せざるを得なかった。そんなぎくしゃくした空気とわだかまりを抱えたまま、晃と眞名水は他のメンバーたちと共に泊まり込みの撮影に出かけるのだが……。