大学教授のイーサン・ラーナー(ホアキン・フェニックス)は妻のグレース(ジェニファー・コネリー)、10歳になる息子のジョシュ(ショーン・カーリー)、8歳の娘エマ(エル・ファニング)と共に、コネチカット州北西部の小さな田舎町ケイナンに住んでいた。9月の暖かいある日、一家はジョシュが出演するチェロのリサイタルに出掛ける。舞台の上でチェロを見事に弾きこなす息子の姿を見届けて帰宅する途中、一家はリザベーション通りにあるガソリン・スタンドに立ち寄る。だが、突然の事故がジョシュを襲い、家族は最愛の息子を失ってしまう。弁護士のドワイト・アルノー(マーク・ラファロ)には離婚した妻ルース(ミラ・ソルヴィノ)との間に11歳の息子ルーカス(エディ・アルダーソン)がいた。同じ9月の暖かい夜、週一回の面会日を利用してドワイト親子はレッドソックスの試合を観戦していた。白熱した試合は延長戦にもつれ込み、門限に遅れそうになったドワイトはルーカスをルースの元へ届けるために車を走らせる。その途中、彼はリザベーション通りで事故を起こしてしまう。そして、負傷したルーカスを心配したドワイトは心ならずも事故現場から逃走してしまう。警察の捜査が開始されるが、一瞬の出来事に唯一の目撃者イーサンは何も思い出せない。そればかりか、イーサンもグレースも最愛の息子を失った悲しみと罪悪感に苛まれ、心はバラバラになってゆく。一方、加害者であるドワイトの心もまた荒んでいた。罪悪感を覚えながらも、自首する勇気はなく、仕事にも身が入らない。弁護士の職さえ危うくなり、心の片隅では警察に捕まることを望んでさえいた。一週間後。はかどらない警察の捜査に業を煮やしたイーサンは、息子を殺した犯人を突き止めるために、弁護士に調査を依頼する。そして、小さな町のたった1つの弁護士事務所を訪れたイーサンが出会ったのはドワイトだった……。