自由気ままに生きる女子大生のナツコ(清水美那)は、ある日恋人だったトモミ(奥田恵梨華)と別れてしまう。大の“女好き”を自認するナツコは、恋人を失った寂しさを紛らわすため、その日から手当たり次第にナンパを始める。一方、トモミはナツコの恋人であったことに様々な思いを巡らせていた。そして、生まれて初めて男の恋人である健太(河合龍之介)と交際する。健太はトモミがレズビアンということを知らずにいた。自由奔放なナツコとは反対に、保守的で繊細なトモミは、傷つかずに生きていく手段として“結婚”という道を選択したのであった。そんな中、ナツコの前にひとりの女子高生が現れる。16歳のカナ(大政絢)は、幼い頃に蒸発した母・紀子を捜すために、単身上京してきたのだった。紀子はレズビアンで、恋人の美代とともに駆け落ちをしたのだという。ナツコはカナの母捜しに協力、なんとか居場所をつきとめる。紀子は美代と一緒に喫茶店を経営し、幸せに暮らしていた。美代は、ナツコと様子を見にきたカナに娘の面影を見るのであった。カナは母を奪ったレズビアンを心底憎んでいたが、ナツコにだけは理解を示す。ある日、ナツコはふとした事がきっかけで光司と同居生活を始める。光司は、ナツコがレズビアンと知りながらも次第に彼女に惹かれていく自分に気付き葛藤するが……。