オーストラリアのニューカッスル。そこは、日々若者たちがサーフボードを抱えて海へと飛び出していく街。17歳のジェシー（ラクラン・ブキャナン）もそんな若者の一人。自他共に才能を認める彼の夢は、サーフィンで身を立てて有名になり、港湾労働者として働く父とは違う人生を歩むこと。そのための足がかりとして、1週間後に迫ったジュニア・サーフィン大会の出権権獲得を狙っていた。しかし、精神的な未熟さが災いして、まさかの予選敗退。ライバルで友人のアンディ（カーク・ジェンキンス）が大会への出場を決める。その落胆振りを見かねたアンディたちは、ジェシーが思いを寄せるデブラ（デブラ・アデス）も加えて、彼を旅行に誘う。絶好のサーフポイントにテントを張り、焚き火を囲んでビールと歌で盛り上がる一行。ジェシーとデブラの仲も急接近。そして早朝にはボードを抱えて海へと繰り出し、絶好の波にライディングを満喫する。楽しく過ごしていた一行だったが、彼らの前にジェシーの異母兄弟ヴィクター（レシャード・ストリック）が仲間とともに現れたことで、空気が一変。荒っぽいライディングでジェシーたちの間に割り込んでくる。そこへ突然の大波が襲いかかり、初めて海に出たジェシーの双子の弟ファーガス（ハビエル・サミュエル）のボードがヴィクターを直撃する。突然の大惨事。ファーガスにサーフィンをコーチしていたアンディの代わりに、ジェシーが大会への出場権を獲得する。しかし、彼は事故のショックから立ち直れず、ボードに手を触れようとしない。そんなジェシーを立ち直らせたのは弟のファーガスだった。ジェシーは自分のためだけでなく、家族、恋人、仲間、大切なもののために大会へ挑むが……。