トレジャー・ハンターのベン・フィネガン、通称“フィン”(マシュー・マコノヒー)には、この数年間探し続けている宝があった。それはスペイン王から王妃への贈り物で、1715年に海に沈んだ、40個の箱に納められた莫大な財宝である。しかしそれを見つけようとしている間に彼は何もかもを失った上に、妻のテス(ケイト・ハドソン)にも愛想を尽かされ、離婚されてしまう。テスは人生をやり直すために、大富豪ナイジェル・ハニーカット(ドナルド・サザーランド)が所有する豪華ヨットで働き出す。一方フィンは、財宝の在りかを示す決定的な手掛かりを発見する。そしてテスの困惑をよそに、ちゃっかりナイジェルのヨットに乗り込んでしまう。フィンは、ナイジェルが甘やかしている娘ジェマ(アレクシス・ジーナ)が海に落とした帽子を大袈裟に拾い上げる。そうして持ち前の茶目っ気でナイジェルとジェマの心をつかみ、彼らを宝探しに加わらせる。またテスも、ずっと探していた財宝の謎が明らかになると思うと、興味を持たずにはいられなくなった。しかしこの財宝を、フィンのかつてのスポンサーであるビッグ・バニー(ケヴィン・ハート)も狙っていた。ビッグ・バニーはギャングでありながらラップ・シンガーとして音楽業界でも成功し、その金でカリブ海のある島を買っていた。そしてフィンが探している財宝は、その島付近に沈んでいた。そのため財宝の所有権を主張するビッグ・バニーは、フィンのトレジャー・ハンティングの師匠モー・フィッチ(レイ・ウィンストン)を巻き込み、フィンを出し抜こうとするが……。